スタッフvoice

スタッフvoice

staff voice

飛騨高山森林組合のスタッフを紹介致します。

  • 現場作業員
  • 木材加工流通部
  • 森林事業部(西支所)
  • 林業・狩猟従事者(先輩移住者インタビュー)

現場作業員 水間

勤続年数:1年
メッセージ:
飛騨高山森林組合で働き始め、半年が経ちました。
森林組合では、森林を育てる事から木材の加工まで行っております。
私は主に森林を育て、伐採し、環境を守ることをしております。
体力もいりますし、森林を育て上げ、伐採するためには技術も磨かなければなりません。
これらの作業は決して易しいものではございませんが、毎日やりがいを感じながら仕事に励んでおります。

木材加工流通部 池本

勤続年数:12年
メッセージ:
入組以来、製材工場で木材の加工を行ってきました。
工場内では大型の機械を扱う仕事が多く、楽しく働くをモットーに多くの仲間で助け合いながら仕事をしています。
1本1本同じ木は無いので全てが同じように加工できるものではなく、その分苦労もありますが、全ての工程を経て1本の丸太を製品にしていくこの仕事にとても誇りを持っています。
経験を積むにつれて沢山の行程を任せてもらえるようになり、できた製品を使って頂けた建物などを見るととてもやりがいを感じられます。
少しでもより良いものができるようにこれからも日々頑張っていきます。

森林事業部(西支所) 増山

勤続年数:5年(12月で6年)
メッセージ:
当組合で働きはじめ もう少しで6年となります。
前年度までは原木の販売に関わる部所でしたが、今年度から森林施業の部所(森林事業部)で林産部門をメインとして業務しています。
前部所の業務でどのように原木が流れているのか、製材側からのニーズは何かなどが把握できるようになったため、より原木を高く売れる寸法を造材することなど適格に行っていけます。
現在は現場の調査、測量ばかりの日々ですが、森林面積が日本一の高山市また白川村で造林者の一員としてやりがいを持って業務に励んでいます。
まだ先輩方に比べ山の知識・技術面は乏しいところがありますが、業務をこなし勉強し、少しでも山の所有者へ多く還元できるようしていきます。

宍戸 慶太さん (42歳)(清見地域へ移住)※R2.2 月 現在

H27年に愛知県名古屋市から清見地域に移住。慶太さんは春から秋までは飛騨高山森林組合に勤務、冬には狩猟をしています。妻の希実子さんと、犬のシロとチビと一緒に暮らしています。

Q.移住したきっかけは?
名古屋では携帯の電波を調査したり改善したりする仕事をしていました。ある時、登山家である服部文祥さんの、米だけ持って山に入り、イワナや山菜や鹿などの食料を現地調達する山岳ノンフィクション『サバイバル登山家』や『狩猟サバイバル』を読み、食べ物を自分で採取することに憧れを持ちました。そこから畑仕事や猟師に対する関心が高まってきました。妻も野草など自然のものをとって食べるのが好きだったので2人ともだんだんと田舎暮らしをしたいと思うようになっていました。
移住先を高山にしたのは実家がある愛知県から近かったからです。何かあったらすぐに行けますしね。車で2時間程度の距離での移住というのは自分たちにとっては大事な条件のひとつでした。空き家をいきなり買うのはためらわれたので、別荘を借りたいと思いこの清見地区に来たら満室だったのですが、その管理者の方のご厚意で畑や車庫付きの一軒家を貸してくれるとても親切な大家さんをご紹介いただき、移住となりました。

Q.移住して良かったこと、大変だったことは?
とにかく最初はやってみると大変なことが多かったです。
4~12月までは飛騨高山森林組合で働き、1~3月は狩猟をしています。林業に携わるのも初めてで、初めは体力もなく、機械もまったく使えませんでした。組合では3~4人1組の班で作業をしますが、その班長に面倒をみていただいたおかげで初年度はケガもなく仕事ができました。僕はケガが多いので、安全にはとても気を遣っています。班長も移住者なので、移住者としての心労を察していただいており、5年間この仕事を続けられているのも班長のおかげだと思っています。
自分が所属している班は木を育てる「造林」の担当です。植林をして、草刈りや除伐、薬剤散布を行い、成長した木を間伐するという一連の仕事をしています。最初はスギとヒノキの区別もつきませんでしたが、今は岐阜県の木と他県の木を比べてみるようになったりと、木の見方が変わってきましたね。どこかへ行っても木を見るようになってきて、職業病になってます(笑)。
狩猟については、今年度(R1年度)は豚コレラの関係で岐阜県では禁止されています。狩猟免許と猟銃の所持許可は高山に来てから半年程度かけて取りました。猟期は11~3月です。雪があると動物の足跡が残りますし、雪が深いと動物の歩みも遅くなるので雪は多い方がいいですね。初めての狩猟は、先輩方5人くらいで行きました。獲物の追い方や猟銃の取り扱いなど研修では習いましたが、先輩方も現地でしっかり教えてくれます。動物たちは命がけです。初めての狩猟で聞いたイノシシの怒りの声、ツノを持って引きずった鹿の重さや、射撃教習で初めて銃を撃った時の肩への衝撃は忘れることができません。獲物をさばいて食肉にする作業は腰を痛める重労働です。
林業も狩猟も大変ですし、近所付き合いも名古屋よりもずっと濃いのでまだ戸惑うこともありますが、なかなかできない経験をさせてもらっているので移住してきて良かったと思っています。

Q.高山のおすすめスポットは?
スポットではなくてイベントなのですが、『飛騨高山ウルトラマラソン』ですね。エイドでしし汁を振舞うために猟友会のボランティアとしてウルトラマラソンに参加しました。その時に猟友会の会長から「お前走れ」と言われたのがきっかけです。ご冗談だったのかもしれませんが、そこからマラソンの練習を始め、『飛騨高山ウルトラマラソン』に参加しました。100kmに出場しましたが、ゴールした時の充実感がすごくて、とても楽しかったです。去年は3度目の出場で、目標だった10時間切りを達成し、努力って報われるんだなと実感しました。

Q.これからの夢は?
実は、「緑の雇用」という林業1年目の研修のとき、5年後の自分はどうなっているかというアンケートに『裏の山にツリーハウスを作って、ツリークライミングのできる遊び場を作る』と書きましたが、全然関係ないランニングを始めてしまいました(笑)。
そのランニングでは、2年に一度、日本海・富山湾から太平洋・駿河湾までの約415kmを8日間以内で自走する『トランスジャパンアルプスレース』を完走することと、参加資格が非常に厳しい『びわ湖毎日マラソン』に出ることが夢です。トレイルランニングは一之宮で開催されている『位山トレイル』の第1回大会に出てみたらハマってしまいました。
なぜ走るのかとよく聞かれますが、走れば分かります。何も考えずにただ走ればいいんです。生きることと同じです。なぜ生きているのか分からないけれど、生きててよかったと思えることがありますよね。たま~に(笑)。

Q.高山へ移住を検討されている方へのアドバイス!
都会ではできない経験ができることは良いと思っています。知っていることとやってみることは違うので、移住についてもとにかく1回はやってみるといいかもしれません。自給自足と口にするのは簡単ですが、毛皮一枚、肉一切れ、薪一本、衣・食・住のほんの僅かな一部分でもお金を使わずに自分でこしらえることが、どれだけ大変かということを、身をもって思い知らされました。動物や木の命を奪っているのですから当たり前かもしれませんが、それが分かっただけでもこちらへ移住した価値はあったと思います。正直、この生活を今後ずっと続けていけるかは分かりませんが、体力があるうちにやりたいことはどんどん体験していきたいと考えています。将来に対する不安はありますが、高山に移住してきて良かったと思っていますよ。

PAGE TOP